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鷺ヶ森の家 気密測定

本日、気密測定のため外に追いやられた大工さん達。
外壁を貼っていますが、屋根の上は暑そうです。

そして、

大きな換気扇のようなもので室内の空気を吐き出して、その量から家中の隙間の量を測ります。

正直、この家の気密にはあまり自信がありませんでした。
今回工事をしてもらっている工務店は、気密施工の経験がありません。
そのために断熱気密工事は断熱専門業者にお願いしました。
その部分は大丈夫だろうと思うのですが、それだけではなく大工さんや電気屋さんの経験によるところも大きいため、その部分では不利だろうと思っていました。
もちろん、気密を取るための設計上の工夫をしたり、指導をしたり、時には自分で施工の手直しをしたりもしました。

おそらくネックになるのは、壁の充填断熱と屋根の外貼り断熱の取り合い、そして換気扇のスリーブ回り、電線貫通部あたりかな?と考えていました。
案の定、気密測定器を運転していると1箇所換気扇スリーブ回りに風を感じたので、その部分のテープ処理をやり直しました。
その結果・・・。

なんとC値(隙間相当面積)=0.1㎠/㎡(正確には0.13)でした!
自信がなかっただけに、最初は測定まちがいかと思いました。
0.2、0.3台は最近良く目にするようになりましたが、0.1台は新記録です。
これは床面積1㎡あたり、0.1㎠の隙間があるということで、この家全体では13㎠の隙間しかないということです。
13㎠と言えば履歴書の証明写真くらいの大きさです。

なぜこの隙間が少ない方がいいのかと言えば、しばしば誤解されているようにすきま風が入ってくるからではなく(すきま風が入ってくるというのはものすごくレベルの低い話)、計画換気が正しくなされるようにということと、隙間からの熱損失を少なくするのが目的です。
もう一つ誤解されているのが「息苦しそう」ということですが、これも換気扇の穴などはある訳で、住んでいる状態で全く隙間がない訳ではないので大きな誤解と言えます。
一旦、隙間をゼロに近づけるのは、壁の至る所に穴が空いていては好き勝手な所から空気が出入りして24時間換気が計画通りに動作しないことと、壁の中に水蒸気が入って結露するなどの悪さをするからです。

今回の測定結果はとても良いと言えば良いのですが、一般的にこのC値は2を切っていれば気密住宅と呼ばれるので、0.1と0.5の間で体感できる差があるかと言えば無いと思います。
最近では断熱や気密が数字競争になっているきらいもあるのですが、一定のレベルをクリアしていればこの測定結果に一喜一憂するのはあまり意味がないとも感じています。
大切なのはその意味を理解し、弊害が出ないような正しい施工をすること、気密断熱とその他の設計を最適化することだと思います。

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