太陽熱温水器を見直す
購入してしばらく放置していた太陽熱温水器を昨年末にようやく設置しました。
太陽光発電ではなく、あえての太陽熱温水器。
それにしても、どうして太陽光パネルを載せた家はこんなに沢山あるのに、太陽熱温水器は人気がないのでしょう?
たまに見かけるのは何十年も前に設置したボロボロの太陽熱温水器。
そう一時期ブームがあったんです。
でも、悪徳業者が問題になったり、屋根の上に置くスタイルが美観上避けられたり、近年出て来た太陽光発電に比べるとローテクなイメージだったりでいまいち普及しません。
でも、太陽光パネルは100万円以上かかりますが、今回設置した太陽熱温水器は20万円もしません。
そして、皆さん暖房エネルギーにばかり目が行きがちですが、家庭で使用するエネルギーの30数%は給湯なんです。
太陽光発電よりも早く設備投資分を回収できてしまいます。
仕組みも単純で電気も使わない(使うタイプもあります)。
我が家はガスで給湯していますので、この部分の使用エネルギーを減らすのはとても重要です。
太陽熱温水器、もっと見直されても良いような気がします。
これまで1年間も設置を見送っていたのは、太陽熱温水器無しの場合の1年間の給湯エネルギーがどのくらいなのか知りたかったためです。
1年後には、年間どのくらい給湯費用に違いが出るかお伝えできると思います。
とりあえず、設置直後のエネルギー削減状況をレポートします。
設置時期が12月の冬至頃ということもあり、日照時間が短く、快晴の日もあまりありませんでした。
それでも快晴の日には、朝方6℃だった水温計が日没の頃には28℃まで上がっていました。
給湯温度は37℃〜39℃なので、給湯温度に満たないのは残念です。
真冬だとこんなものなのでしょうか?
どのくらいのエネルギーを稼いだのか計算してみます。
100ℓ、6℃の水を28℃にするための熱量は、中学生レベルの計算で出ます。
100000ccの水の温度をを22℃上昇させる訳ですから2200kcalです。
これをkWhに換算すると2.55kWhで、我が家は時間帯別ではなく従量電灯Bなので18円〜28円/kWhです。
一日あたり45円くらいの節約になったことになります。
また、2.55kWhをジュールに換算すると9.18MJとなります。
プロパンガスは1㎥=99MJですので、0.09㎥のガスを節約できたことになります。
(実際には燃焼効率があるので、その8割程度)
電気代換算で10日で450円、1ヶ月で1350円。
これを大したことないと見るか、省エネと見るか・・・?
実際には毎日晴天であるはずは無く、曇天の日にはもっと効率が悪くなります。
逆にこれからの季節、日照時間、日射量ともに増えて行くので、効率がもっと良くなるとも言えます。
おそらく夏場は沸騰するくらいまで熱くなるので、給湯のためのガス代はほとんどかからないでしょう。
お天気は人間にはどうにもできないので、空を見て一喜一憂しながら1年間でどのくらいの節約になるのか見て行こうと思います。