設計島建築事務所は本年１２月１２日をもって開設20周年を迎えました。

奇しくも12月4日にはタニタハウジング ウェア主催の屋根コンでロングライフ部門グランプリを受賞しました。
２０年の節目にロングライフ部門で受賞できたのには意味があるような気がします。

諸先輩方に比べると20年はまだまだロングライフとは言えないかもしれません。
鳥人間コンテストで言えば琵琶湖対岸の折り返し点にたどり着いた程度です。

なぜ、鳥人間コンテストの話が出てくるのか？
それは、独立してから今まで、まさに人力飛行機のようだったからです。
2001年に勢いで独立したものの、その頃は設計依頼が年に１つあるかどうか。
設計料をもらい生活レベルが浮き上がったかと思うと仕事がなくなり、だんだん高度が下がって来てついには水面ギリギリということもありました。
それでも２０年も続けてこられたのは、ひとえにこれまで自分の設計に理解を示してくださったクライアントと、経験値の低いかつての自分を支えてくれた工務店や大工さんをはじめとする職人さんたちのおかげです。

これまで手がけた仕事は38件と平均すると１年に２件にもなりませんが、これはできる限り時間をかけて考え、自分の頭の中に収まる仕事がしたいと考えてのことです。
このスタンスはおそらく今後も変わらないと思うので、これからも一つ一つ丁寧な仕事をしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

節目ということで、写真は処女作の「海の家」としました。