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鷺ヶ森の家、地盤調査

これから着工するの敷地のを行いました。
調査方法はスウェーデン式サウンディングという方法で、金属のロッドにおもりを乗せてぐるぐる回しながら地面に差し込んでいくという方法です。
どうしてこれで地盤の強さがわかるのか?
簡単に言うと、回転せずにおもりの重さだけでロッドが沈んでいくと弱い地盤、ぐるぐる沢山回さないと入っていかない地盤ほど強い地盤と言うことになります。
その回転数と沈下速度で地盤の強さを測ります。
2人一組で手で回しながらする方法は最近はあまり見られなくなり、小型の除雪機のような機械で調査することが増えました。
この機械の細長いところに金属の棒を継ぎ足しながら地面に差し込んでいきます。

島建築事務所では地盤セカンドオピニオンを利用しています。
セカンドオピニオンという言葉は医療の現場でよく聞く用語です。
一人のお医者さんの意見だけでなく、他のお医者さんの見解も聞いてみることによって、病気の診断や治療方法が異なるかもしれないというものです。
地盤調査についても同じことが言えます。
多くの場合、地盤調査と地盤改良を行う会社は同じであるため、地盤調査の結果を地盤改良ありきの解釈としてしまうことが多々あります。
たとえば、おもりの重さだけで沈んでしまう自沈層がある場合、それがあるだけで要地盤改良と判断してしまうような事がしばしばあります。
地盤セカンドオピニオンでは、同じ地盤調査結果でもその上に建つ建物の重さやバランス、先ほどの自沈層であればその上下の地盤の状態やどの程度の厚みの自沈層なのかということを分析し地盤改良の要不要を判断します。
詳細な解析をすることと、自社が地盤改良を行わないことによる客観的な判断で、これまでであれば必要とされたような無駄な地盤改良をせずに済むことが多くなりました。
任意で地盤解析の結果について保険をかけることもできます。
床面積30坪くらいの住宅でも地盤改良には数十万から百数十万のがかかるので、地盤改良の要不要の判断は非常に重要と言えるでしょう。

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