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pinterestでイメージを伝える

GW前半が終わりました。
これから家づくりを考えている方は、連休中にアイディアを集めておこうという方も多いのではないでしょうか?
そう言ったアイディアを集めて保存しておくのに便利なツールがあります。
その代表的なものがpinterestです。
pinterestは自分の興味のあること、好きなことなどテーマ別の画像をコレクションしてピンボード風にサイト上で管理できるツールです。
例えばこんな感じで(ちなみにこれらの画像には脈絡ありません)。

これを者と共有すれば、自分の好みを知ってもらうことができます。
かつては雑誌の切り抜きなどをスクラップブックに貼ったものを持って来てもらったりしていました。

しかし、スクラップブックにしてもpinterestにしても注意しなければならない点があります。
具体的な部分について伝える場合は別として、外観やインテリアのイメージを伝える場合、伝えるべきははあくまでイメージや雰囲気です。
家を建てる側が陥りやすいのは、外観はこの写真のように、リビングはこの写真みたいに、と言った「いいとこ取り」です。
これは絶対に上手くいきません。
「いいとこ取り」どころかちぐはぐなものになるというのは想像に難くありません。
例えるなら、外観は風では隈研吾風、でもリビングは伊東豊雄風というようなものです。
あるいは、頭はライオン、同は蛇、足は馬といった想像上の生き物の様な・・・。

、設計者が建物を形にする時には(確固とした作風や考えがある人であれば)その形にした理由が必ずありますし、外観も内観も部分も全体もある意味同時に統合されるよう考えています。
もしあなたがその建築家なり設計者を気に入って依頼するのであれば、自分の好みのイメージや雰囲気、あるいはどのように暮らしたいのか、暮らしているのか、そこで何がしたいのかなどを伝えるにとどめ、自分で形態の操作することはやめるべきです。
(同様の理由で間取り図を描くこともお勧めしません。)
設計者はそう言った、時に整理されていない漠然とした要望と敷地や立地に関係する様々な条件、構造や素材などの技術的要件を絶妙に組み合わせて形にしていきます。
それは料理を作ることと似ているかもしれません。
美味しいレストランに行って、シェフに「肉はもっと大きく切って」とか「そこの飾り付けはこんな風に」とか言わないですよね?
どんなものが食べたいか伝えたら、あとはおいしい料理が出てくるのを楽しみに待つのがいいのではないでしょうか?

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