BLOG

富沢の家3 プレゼン

先週末、市太白区富沢で3棟目となるのプレゼンをしました。
10年ほど前に富沢の家(Made in Touhokuの家)を設計し、昨年末はそこから100mも離れていないところで富沢の家2が竣工。
ちょうどその頃、富沢の家3のクライアントから土地の候補が上がってきました。
それはから直線距離で50mちょっとしか離れていない場所。
私はこのエリアに特になにか地縁があるわけではないのですが、期せずして半径50m圏内に3棟の家を設計させていただくことになりました。

今回の敷地は道路を挟んで目の前が公園になる予定。
まだ更地でどんな公園になるかはわかりませんが、公園の緑との緑がつながれば良いなぁと思ってプランニングしました。
実はヒアリングは2月末だったのですが、コロナのせいで(本当か?!)プランが捗らずプレゼンが今頃になってしまいました。
根気強く待っていただいたクライアントに感謝です。
そのお陰かどうか、じっくり温め練ったプランはなかなかいい感じになりました。

南向きだけど変形した敷地。
当たり前に真南を向けるのもありですが、道路や町並みの流れを考慮して敷地の斜めの部分に沿って平面を変形させています。
この平面形状によって、より敷地に馴染む形になったように思います。

クライアントからは、家の中に色々な居場所がある家というご要望があり、直角三角形を長方形平面から飛び出させたことで長方形部分だけでは収まりきらないオプション的なスペースがうまく作り出せたと思います。
直角三角形内部は吹き抜けになっており、そこをが登っていくようになっています。

階段の途中には1階物干しデッキの上にサンルーム的なスペースがあります。
これが第1のオプションスペース。
奥様の「生活から少し離れて一息つける場所が欲しい。」というお話からこのスペースが生まれました。
我が家も小さい子供がおりいつもバタバタしているので、その気持ちを自然に汲み取ることができたと思っています。
第2のオプションスペースは穴蔵のようなライブラリ。
本棚に囲まれ、篭って読書が出来ます。
そして、第3のオプションスペースはご主人の書斎。
3つのスペースはそれぞれ建具などで仕切られていませんが、家の中で各々が空気を共有しながらも好きな場所を見つけていられるように考えました。

その他にも、共働きのご夫婦の家事がスムーズに行えるよう水回りを集約し、動線を重視しました。
からダイニングへ最短距離でサービスできる配置(なんとご主人が夕食担当らしいです。共感します。素晴らしい!)。
洗面所隣に小クローゼットを設け、2階に行かなくても入浴時の着替えを用意できるようにしています。
また、その動線の延長には洗濯室があり、洗濯してすぐに部屋干しできます。
お忙しい共働き世帯では夜に洗濯する家庭や部屋干しする方も多いでしょう。
お天気がいい日には、直接物干しデッキに干すこともできます。
物干しデッキのルーバーは西日を遮り、南の光だけを入れる角度になっており、外観上のアクセントや防犯にも役立っています。

模型はこんな感じ。
五角形の屋根が特徴的ですが、勾配が緩いので道路から見ると屋根がふわりと乗っているような感じに見えるはずです。
五角形に納まらない下屋部分の上はルーフバルコニーになっています。
深い軒を持つデッキは雨の日でも室内と外のつながりを感じることができそうです。
今回は時間がタイトだったため、白模型は住宅白模型職人テコの阿部さんに制作をお願いしました。
さすがプロの精度!

今回、スケッチアップでモデリングしてみました。
私はこれが苦手なので、外部スタッフに作ってもらいました。
iPadに入れてクライアントにお見せすると、色々な角度から見ることができて楽しそうでした。
色やテクスチャーもつけられるので、模型と合わせて用意するとより雰囲気が伝わるように思いました。
直感的に操作できるのもいいみたいです。
は木となどの壁の組み合わせを提案しました。

おかげさまでプランも気に入っていただき、このままのプランで実施設計に入れそうです。
ファーストプランはにとっての必殺技のようなものだと思っています。
その心は「一度繰り出すと次は出ない。」(笑)。
そのくらいファーストプレゼンは最も力が入ります。
人間の感情として、あの手この手でベストを考えたファーストプレゼンを却下されると著しくモチベーションが下がってしまうのです。
(もちろん簡単には諦めませんが・・・。)
幸いにもこのプランはファーストプレゼンを気に入っていただけたので、幸先の良いスタートを切れたのではないかと思います。

ページトップへ