志波姫の二世帯住宅を追加しました
昨年末に完成していながら外構工事が未完成だったために写真撮影ができなかった志波姫の二世帯住宅をようやくWORKSに追加しました。
この住宅が建つ場所は南側にどこまでも水田が広がる土地。
冬には白鳥が落ち穂をついばむ姿を見ることもできます。
お父様と息子さん夫婦、そのお子さんで暮らす二世帯住宅です。
お父様はまだ現役でお料理などもご自分でされるため、二世帯住宅とはいえ生活は独立しています。
そのため、それぞれの世帯のプライバシーや適度な距離に配慮して建物をいくつかの棟に分けました。
お父様の棟は平屋で切り妻屋根、子世帯は片流れの2階建です。
これら二つを陸屋根の箱状のボリュームで繋いでいます。
この箱状のボリュームは前面が大きな開口部となっており、1階の床は仙台近郊で採れる秋保石の土間で仕上げられているため、冬は日射熱を蓄え両サイドのそれぞれの世帯に熱を供給します。
夏は外付けブラインドで日射遮蔽ができるようになっています。
交通の便が良くないところなので家族それぞれが車を所有しており、3台分のカーポートがあります。
よくあるアルミのカーポートは景観上美しくないため、建物と一体に計画しました。
切り妻屋根、片流れ屋根、陸屋根に対してそれらを水平ラインでつなぐ大きな庇のような形状のカーポートとしました。
ちょうど撮影に訪れた時には近所の子供達が遊びに来て水遊びをしており、大人たちは強い日差しを遮りながらこの屋根の下で子供達を見守っていました。
内部について
子世帯1階のリビング・ダイニングには水田の広がる風景を取り込むピクチャーウインドウがあります。
また、リビングから一段下がった特徴的なイングルヌックには薪ストーブがあり、リビングとは別にちょっとこもれる場所になっています。
イングルヌックのコーナー窓からはもともとこの場所にあった大きなカエデの木があり、秋には綺麗な紅葉を見ることができます。
プランはこのカエデの木を残す前提でプランされており、お父様世帯の窓からもこの木を見ることができます。