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富沢の家2プレゼン


先週の日曜日、新たなプロジェクト富沢の家2のをしてきました。
2とあるのはこれより前に富沢でした住宅があるためです。
made in TOHOKUの家がそれ。

今回の敷地を見に行ってびっくり。
made in TOHOKUの家の目と鼻の先なのですが、工事していた頃は田んぼが広がっていた場所が今度のプロジェクトの敷地でした。
長町からほど近いこのエリアは今や人気のエリア。
農家が田んぼを売って開発行為が進んでいるのでした。
こういう風景が無くなってどこも同じような宅地になってしまうのはちょっと寂しい気もしますが、そんな中でも風景になるような家を提案したいと感じました。

写真は今回のプレゼンシート。
英語が書いてあるのはカッコ付けるためではありません。
実は今回のお施主さん、ご主人が外国の方なんです。
しかし、実際には英語堪能な奥様のおかげで僕は時々英語で説明する程度で済みました(汗)。
ご主人は世界でも最先端の断熱基準ミネルギーの国(知ってる人は知っている)のご出身。
今住んでいるマンションも寒いので、暖かい家が欲しいということでご依頼いただきました。
もちろんかの国とは気候風土は違いますが、気合いが入ります。
そのせいかどうか、外観もなんとなくかの国の住宅のようになっているようないないような・・・。

こちらのお施主様、僕の設計したカフェblue coffeeによく行かれるとのことで、同じような木のにして欲しいという希望でした。
屋根の形も木の貼り方もblue coffeeとは違いますが、テイストは継承していると思います。
僕の設計ではサイディングは御法度にしているので、外壁材は基本的には3種類、木、ガルバリウム、しかありません。
(サイディングを使わない理由はまたの機会に)
木は多くの方が思っているほど腐りやすいものではないというのは、古い民家を見ればわかることです。
しかも、経年変化によって味わいも出てきます。

プランは基本的に「小さく作って広く暮らす」ようになっています。
僕のところにはなぜか30坪前後の小さな家の設計依頼が多いので、いつの間にかそのくらいにまとめる手癖が付きました。
それより大きい場合でもなるべく小さくして、でも狭くは感じさせないように考えてしまいます。
いつも思い描いているのは、コンパクトだけど広がりがあり、上質だけど過剰じゃない空間。

プランニングはもちろんお施主さんの希望と敷地の状況から考えていく訳ですが、自分自身も住んでみたいと思えるようなプランを考えます。
逆に言えば、自分も住みたくないようなプランを人に勧めることはできないということです。
今回、プレゼンを受けたお施主さんは嬉しそうでしたが、ひとまず落ち着いてプランを見てもらっているところです。
プランは往々にしてファーストプレゼンのものが一番いいです。
将棋の世界に「下手の長考休むに似たり。」という名言がありますがまさにそれ。
一旦これと決めたプランを下手にいじるのは良くありません。
なぜなら、その時提出するプランは一つですが、紆余曲折何通りものプランを検討した末にベストと思うものを提出しているからに他なりません。

今は「このプランで実現するといいなぁ。」とお施主さん同様わくわくしながら返事を待っているところです。

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