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換気システムの掃除

私の自宅であるスキップするトンネルハウス(八幡エコハウス)の換気システムの清掃とフィルター交換をしました。
室内側のフィルターは数ヶ月に一度掃除機で埃を吸っているのですが、最近室内の二酸化炭素濃度が時々1000ppmを超えることがあり、換気システム全体の点検を行うことにしたためです。

性能面からいえばダクト式のシステムを使いたいところですが、我が家は脱ハリボテ、脱化粧をコンセプトとしているので、天井裏というものがなくダクトを隠す場所がないので、ダクトレスの第1種熱交換換気扇を使っています。
森永エンジニアリングというメーカーのルノサンという換気システムです。
同様のダクトレスの1種熱交換換気は他にも数社あり、運転モードの違いや清掃性の違いが若干ありますが、内部の熱交換素子自体はほとんど同じもののようです。

まず、室内側のフィルターを見てみると・・・。

薄いスポンジ状のフィルターは度重なる掃除のせいでポロポロ剥がれ落ちて来始めておりそろそろ寿命のようですので、今回フィルターは掃除ではなく交換してしまいます。
これはもっと早くに交換するべきだったと反省。
ダクトレスのため家全体で6台の換気扇がありますので6枚とも交換します。

全部外してみると、場所によって汚れの度合いが違うのがわかります。

傾向として、我が家は布団で寝ているのですが、布団の上げ下ろしなどで埃が舞う寝室で汚れがひどく、その他には人が動き回る部屋で汚れが多いようでした。
一番右は私の仕事部屋のフィルターですが、仕事中はあまり動かず埃が舞わないせいかあまり汚れが付いていません。

次に換気扇の電源を落として、ファンと熱交換素子ごと外してみます。
熱交換素子は外気に面しているわけですが、この部分の汚れが思いのほかひどかった。

写真の通り埃がびっしりとくっついています。
これは何だろう?蜘蛛の巣?それに大気中の粉塵が付着した様な感じでした。
そのためか、1階部分にあるファンで汚れがひどく、2階にあるものはあまり汚れていませんでした。
地上付近の土埃を吸うためだと思います。
しかし、虫の死骸が全く付いていなかったのは予想外でした。
おそらくこれのせいで風量が落ちていたのだと思います。
これを掃除機で吸い取り、元通りスリーブに戻すという作業を6台分行います。

これらを1時間くらいかけて行いました。
しかし、正直この様なメンテナンスを一般の方たちが定期的に行うかというのには疑問が残りました。
確かに意識が高くマメにメンテナンスをされているお施主さんもいますが、大半の人はそうではないと思われます。
機械に対して苦手意識のある奥様たちであればなおの事です。

いまどきの家は昔の家の様に家単体で成り立つ様なものではなく、こういった機器も一体に計画されています。
当然、機器のメンテナンスが適切になされなければその高性能も担保されないわけです。
自家用車のオイル交換を自分でする人が少ない様にこういったメンテナンスを自分でできる人も少ないと思います。
そのためにガソリンスタンドやディーラーがあるわけですが、住宅にもそういった役割の業者や人がいてメンテナンス契約をして定期的にメンテナンスしてくれる様なシステムが必要になっているのではないでしょうか?
そうでなければ、なるべく維持管理が簡単なものを使うべきだと痛感した次第です。

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