BLUE COFFEE
WORKSでは個々の建物についてあまり詳しい解説をしていないので、お問いわせの多い建物について、時々解説をしてみようと思います。
今日はBLUE COFFEEさん。
設計島建築事務所を知らなくてもBLUE COFFEEを知っている人は実に多い(笑)。
建築家イベントなどに参加すると、うちの事務所のパネルを見て「あ、ここ知ってる!」とか「行った事あります!」という人によくお会いします。
行ってみたいという方に・・・、仙台から行くと、川崎町の青根温泉に登って行くちょっと手前の別荘地の森の中にあります。
道路からは木立に隠れて建物が見えないので、この看板を目印にこのガードレールのところを入っていきます。
ちなみに金曜〜月曜(冬期は土日のみ)の営業なので気を付けて下さいね。
これは新緑の頃。
木々の間に小さなCafé。
この建物を設計する時、森の中の打ち捨てられた納屋をリノベーションした感じをイメージしました。
実際は新築ですが・・・。
敷地は蔵王国定公園内にあるため規制があり、周辺の木をほとんど伐採せず木と木の間に建物を配置しました。
外壁は普通よりちょっと厚手のカラマツ板を横貼りし、ウッドロングエコと言う塗料を塗っています。
このウッドロングエコ、塗った直後は色がないのですが、数日すると古びた木のような色になります。
そのため、変に新しくなく、この建物が元からここにあったような感じになるのでよく使っています。
中に入るとこんな感じ。
席数は16席とあまり多くありません。
床は杉の足場板、壁は杉板を少し隙間を空けて貼っています。
壁の中には木の繊維から作ったウッドファイバーという断熱材が入っているので吸音効果があり、高い天井なのに反響音がなく、店内の静けさを作り出しています。
カウンターやテーブルの天板は、無垢のタモ材をオイルフィニッシュしています。
カウンターはだんだんいい色になってきました。
薪ストーブはWHAMのClassic4という機種です。
気積の大きい空間ですが断熱がしっかりしているので、足元も窓際も寒くありません。
雪景色を見ながら飲むコーヒーは最高です。
コーヒーはレジの後ろの焙煎室で焙煎しています。
週変わりの手づくりのスイーツもおすすめです。
照明器具は店主のSさんのセレクト、壁のしっくい塗りやタイル貼りは自らの手で施工し、アイアンの棚などインテリアの小物にもセンスが光るので、ぜひ行ってみて下さい。