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荒巻の家 地鎮祭~地盤調査


荒巻は緑豊かな青葉山の上、東北大学や宮城教育大学のキャンパスのあるエリアです。
ゴルフ場や青葉の森の散策路も近くにあり、緑に囲まれながら静かに過ごすには良い場所です。
は、定年後のご夫婦が過ごすための家として1年ほど前から計画しておりましたが、この度ようやく着工のめどが立ちました。
以前ご紹介したファーストプレゼン案とは少し変更がありましたが、軒を低く抑えたほぼ(一部2階建て)のプランというところはそのままです。
これから歳をとられるご夫婦のために1階のワンフロアで生活が完結するプランとし、成人したお子さんたちが来た時に泊まれる部屋を小さな2階に設けています。
総2階の多い最近の家の中では、平面的な広がりがあるため大きくゆったりと見えますが、床面積はそれほどありません。

工事に先立ち、昨日は地鎮祭を執り行ないました。
地鎮祭はその土地の神様を鎮め、工事の安全、関係者の多幸を祈願するものです。
昨日はとても蒸し暑く外で過ごすには厳しい日でしたが、それを思うと少々長めの神主さんの祝詞もありがたく思えてきます。

地鎮祭の後、実際の建物の建つ位置に縄を張り建物配置の確認をしました。

午後からは
おもりを乗せたスクリューポイントという棒を回転させながら地面に差し込んでいくスウェーデン式サウンディングという方法で地盤の強度を調査します。
敷地内には擁壁や地滑り防止の滑動防止杭があるので、建物がその影響範囲にかからないよう慎重に調査します。
地盤調査はどのくらいの深さに支持地盤があるかを見つけるためのものと思われがちですが、それだけではありません。
土質からは液状化の可能性のある土地なのか、圧密沈下の可能性のある土地なのかがわかります。
今回は粘性土でした。
また、スクリューポイントの回転数とおもりの重さからは、それぞれの深さにおける地盤の支持力(=地盤の強さ)を算定することができます。
地盤の支持力が建物の重さよりも強ければ、その地盤は建物を支えるのに十分な強度があるということです。
つまり圧密沈下が起こりにくいということになります(粘性土の場合)。
また、建物の各部分で地盤の強さが異なる、あるいは建物の重さが異なる場合は、船をイメージしてもらえるとわかりやすいのですが、建物が傾く可能性があるので不同沈下の検討を行います。
近年、新築時の地盤改良が増えているのですが、地盤調査の結果を詳細に検討することによってお金のかかる不要な地盤改良を減らすことができると考えています。
調査に張付いて自分で急いで計算した結果は少々グレーな結果でしたので、専門家に解析をお願いすることにしました。

ということで、新しい現場がスタートしますので、またこのブログで紹介していこうと思います。

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